2014/11/01

旅の終わりに

早いもので、留学から帰ってきてから、
4ヶ月が経っています笑

というわけで、今更感満載ですが、
最後に留学生活を総括して、
このブログの締めと
させていただきたいと思います。

ロンドンについて最初に撮った写真

帰国してから友人に会う度に、
「留学どうだった?」
と聞かれることが多く、


どうだったと言われても、
1年弱も行ってたわけだし、
簡単に言うのはむずかしいよ…(´・ω・`)

と思いながら、

「大変だったけど、楽しかった」

と答えています。

まあこれはあながち間違っていないかな、
とは思います。

というわけで、
留学してよかったこと(できたこと)と、
いまいちだったこと(できなかったこと)を、
備忘録的に。

お気に入りの場所、 Primrose Hill ロンドンの街並みが一望できます。


よかったこと その1
開発学を基礎から学ぶことができた

留学の一番の成果は、これに尽きるのかなと。
それまで、関心がありながらも、
ろくに勉強をしたこともなかったのですが、
今回で、基礎+αくらいは、
だいたいさらえたんじゃないかと思います。

ただ、単位は取れましたが、
あんまり成績は良くなかったので、
果たしてどの程度理解ができているのかは
ビミョーなところですが…笑

とは言え、勉強していて、
面白さだったり、やりがいみたいなものを
感じたこともまた事実で、
あぁ、自分はやっぱりこの世界で生きていたいな、
というのを確認できたことも良かったなと。

タワーブリッジは、1日1〜数回、船が通るときに開きます。



よかったこと その2
将来のキャリアにつながるヒントを得られた

具体的には、
開発学を学ぶ先輩方に数多く出会えたことです。
自分が大学を出てから、
どういったキャリアを歩んだらいいのかを考える際、
相談できる人、モデルになる人と、
たくさん知り合うことが出来ました。

もちろん、日本にいても、
そういう人と出会う機会は山ほどあるのですが、
大学3年から4年という、
否が応でも進路を考えなくてはいけないタイミングに、
異国の地、ロンドンで、
同じような志を持っている人と
出会えたことは1つ、大きな財産になりました。

その先輩の1人と野球もしました


よかったこと その3
批判的に物事を見る癖がついた

決して"身についた"とは書けませんが、
常日頃から、読む本やらニュースやらを
疑ってかかりながら読むようになったと思います。

留学する前にどうだったかを、
あんまり覚えていないので、
正直伸びたかどうかはわかりませんが笑

例えば、ひとつの授業に対して、
課せられた論文が3本あったとして、
1つ目の論文は「AはBである」
2つ目の論文は「AはBでない」
3つ目の論文は「AはCである」
みたいな感じで、
それぞれの立場から異論反論を述べるので、
自然とそういった読み方を繰り返すようになりました。

主張を裏付けるデータも、
人によって見方が変わります。
例えば、中国の対アフリカ貿易額のデータを取り出して、
それを欧米にとって脅威としない学者は、
欧米のそれとの比較して、
まだまだ小さいことを強調し、
逆にそれを脅威とみなす学者は、
貿易額の成長率を見て、
急速に大きくなっていることを強調します。

なので、いかに自分で考えながら、
論文を読んでいくことが、
非常に重要であったと思います。

ちなみに、
ただ斜に構えてるだけだという批判は、
甘んじて受け入れます笑

衛兵交代の様子


よかったこと その4
行きたかった所に行けた

具体的には、シャウエンとアウシュビッツです。
いや、もちろんロンドンも行きたかった場所ですが、
大学にいるうちに是非とも訪れたい場所、
No.1と2だったので、
ヨーロッパや北アフリカに気軽に行けたのも、
留学してよかったことでいんじゃないでしょうか。

ちなみに訪れた時のことはこのブログにも掲載しています。

モロッコ旅行記③ 〜青い街、シャウエン〜
( http://umi-yama-soas.blogspot.co.uk/2014/09/blog-post_4.html )


アウシュビッツを訪ねて
( http://umi-yama-soas.blogspot.co.uk/2014/07/blog-post.html )





では、お次はいまいちだったことを。


いまいちだったこと その1
英語力の伸びを実感できなかった

留学すれば、英語が喋れるようになるわけではない、
そんなことは百も承知でしたが、
一方心の何処かで、
「お、俺、英語うまくなってる!?」
みたいのを期待していただけに、
まぁこれは残念というか何というか。

割と理由ははっきりしていると思っていて、
授業時間が少なかった割に、
自習にかける時間が長かったので、
"読む"以外で英語に触れる時間が少なかったんですね。
しかも、その割に、
リーディングも全然早くなった気がしないという…笑

後は、英語ができないから使わない(=喋らない)
んでもって、上達しないっていう
よくある悪循環に陥っていた気がします。

なんだかんだ日本人も多かったですしね。
甘えはあったと正直思ってます。

日常会話はまぁできるとは思ってますが、
その先のアカデミックな議論とか、ビジネスの場で、
日本語を使うのと同じように英語を使うようになるには、
まだまだ程遠く、もっと精進すべきだったと思ってます。

言いたいことを100%言えず、
言われたことが100%わからないと、
どうしても外国人の友だちとは、
腹を割って話せていない感じがして、
それもすごく嫌でした。

イギリス1美しい村、バイブリー(Bibury)


いまいちだったこと その2
成績があんまり良くなかった

こっちのが、悔しかったですかね、正直。

基本的に成績は、
学期中に出したエッセイと、
3学期に行われた試験の結果で
決まるのですが、
どうも試験のほうがいまいちだったようです。

個人的には、
エッセイの出来具合と試験のそれは
そんなに違いを感じなかったのですが、
求められるものが高かったのか、
英語力不足が浮き彫りになったのかわかりませんが…

どちらにしても、
イギリスの大学でいい成績を取る実力がなかった、
ということで、
努力が足りなかったのでしょう。

世界一有名な道、アビーロード(Abbey Road)


いまいちだったこと その3
あんまり遊べなかった、旅行に行けなかった

いや、十分旅行行ってたじゃん!
と思われるかもしれませんが、
個人的にはもう少し行きたいところがあったので…
エジプトとかスペインとか…
イギリス国内もあまり回れませんでしたし。
あと日常的にもっと飲みに行ったりもしたかったです笑

原因は、勉強でいっぱいいっぱいだったのと、
お金がなかった(物価が高かった)ことで、
結構序盤でこれは諦めました笑
「自分はイギリスに勉強しに来たんだ!」
と言い聞かせてましたが、
その割には成績が…て感じだったのが、
ショックですね笑

ただ、ヨーロッパは、
お金を稼ぐようになってから
旅行に来たほうが楽しめると思うので、
また社会人になったら来たいなーと思っています。

といいながら、ドイツ旅行時のベルリンの壁の写真を笑


というわけで、
よかったこと4つ、
いまいちだったこと3つで
一応プラス1と言う感じにしてみました。

書ききれてないことはたくさんあると思いますが、
いい加減このブログも終結させないとと思うので、
ここらへんで締めたいと思います。

思っていたより更新できませんでしたし、
帰国してからの記事もだいぶ多かったですね。
筆が遅いのと、文章が長いのとで、
飽き飽きされていたかとも思いますが、
ここまでお付き合いいただけた方々、
ありがとうございました。

大好きだったタイ料理屋さん


実は、ここまで引っ張ってまで、
意地でも更新し続けたのには、
1つ理由があります。

僕が高校生の頃の話です。
当時、一橋からSOASに留学していた人のブログを、
googleかなんかで検索して見つけ、
その人のブログを読みながら、
「よし、一橋に受かって、SOASに留学しよう!」
と、受験勉強のモチベーションにしていました。
「直接目指そう!」
と思わなかったあたりがアレですが笑
(ちなみに、そのブログの作者に、
入学して早々直接お会いする機会もありました。)

そんな感じで、
僕がこうしてブログを書くことで、
いつかどこかのだれかが、
「イギリスに留学したい!」
「SOASに留学したい!
「一橋に入って留学したい!」
などと考えて、
勉強のモチベーションにでもしてくれたらなぁ、
なんて思って、ブログを書いていました。

自己満かもしれませんが、
いつかのどこかのだれかを、
想像しながらだったので、
ここまで続けてこれたのだと思います。





「大変だったけど、楽しかった」



やっぱりこれに尽きると思います。
間違いなくいい1年になりました。
夢、というには大げさかもしれませんが、
1つ大きな目標であったSOASでの留学は、
とても充実したものになりました。

後悔がないといえば嘘になります。
むしろ後悔ばっかりです。

でもこの後悔が、
いつか次の航海の、
エネルギーになればと思っています。



くだらない冗談はおいておいて、
今回の経験を生かすも殺すも自分次第。
何年後かに振り返った時に、
「やっぱりあの時留学してよかった」
と思えるように、
これからも進んでいきたいと思います。

ひとまず、イギリス留学の旅は終わりですが、
まだまだ自身の旅は続きます。

では、また、どこかで。


P.S.  ホントは、このブログの後に、
新しいブログでも始めようかと思っていた時期もありました。
が、思っていたより忙しそうなので、
しばらくはやめときます笑
もし始めたら、このブログの何処かにURLでも載せようかと思ってます。

(2015年2月11日追記)
新しいブログ始めました。
Qu'est-ce que tu racontes de beau ?
http://umi-yama.tumblr.com/
留学とは関係なく、
日々感じたことを書いています。

2014/10/25

SOASという大学

このブログの更新も、残り2回としたいと思います。

長らく旅行の話ばかりしてましたが、
一応"留学"してたんだよ、ということで、
最後に少しは勉強の話を笑

今回は、僕が留学していたSOASと言う大学が、
どんなところだったのか、
ということでも書こうかと思います。

ブログ開始当初に少しは書きましたが、
まぁ1年間通ってみて、
この大学の魅力(≒変なところ)にたくさん出会えたので、
書き残しておこうかと。

まぁ簡単にいえば、

この大学は、絶対無二の大学なり!

といった感じでしょうか笑
(錦織フィーバーの影で、自分の中での松岡修造評価が急上昇中です笑)


SOASのメインキャンパス

SOASの正式名称は、
University of London, The School of Oriental and African Studies
日本語に訳すと、
ロンドン大学東洋アフリカ学院とでもなりましょうか。
後半の頭文字を取ってSOASと呼びます。
その名の通り、
東洋(≒アジア、中近東圏)と、
アフリカの研究に特化された大学です。

もう名前だけで絶対無二感が出てますね笑

このビデオを見てもらえれば、
その雰囲気が、もう少し伝わるのではないかと思います。

Meet the world at SOAS

カッコいいでしょ笑
そりゃPVなんですからカッコよくて当然なんですが…

とにかくDiversity(多様性)がキーワードになっている大学です。
でも学んでる内容は、Freak(マニアックでオタク的?)です笑
(この単語のニュアンスが合ってるかどうかはわかりません…)
もう一つ特徴を挙げれば、Hippie(ヒッピー)!!ですかね笑
という感じでSOASを簡単にご紹介。


ビデオにも出てきましたが、とにかく国際色豊かな大学です。
全学生数5000人くらいの小さな大学ですが、
学生の半分以上がイギリス国外からの留学生です。
なんでも130を超える国と地域から来てるとか。

もうキャンパス内は世界の縮図と言ってもいいくらいで、
ホントに色んな人が歩いています。

感覚的に、中国系やインド系が多いのも、
まさに今の両国の勢いを表しているようでした。
もっとも香港系イギリス人とか、
インド系イギリス人とかいるんで、
見た目=国籍ではありませんが…
もはや国籍という概念があまり重要でなくなってた気もします笑
それぞれバックグラウンドもバラバラなもんで、
僕みたいに両親日本人の日本生まれ日本育ちみたいな人は
逆にレアだったのかも笑
キリンビールも売ってる学内のバー

んでもって、どんなことを学んでるかというと、
学部・学科は以下のとおり、

The Faculty of Arts and Humanities (文化・人文科学)
 Anthropology and Sociology (文化人類学・社会学)
 Art and Archaeology (芸術・考古学)
 Music (音楽)
 History (歴史学)
    Study of Religions (宗教学)

The Faculty of Languages and Cultures (言語学・文化学)
 Africa (アフリカ)
 China and Inner Asia (中国・内アジア)
 Japan and Korea (日本・韓国)
 Linguistics (言語学)
 Near and Middle East (中近東)
 South Asia (南アジア)
 South East Asia (南東アジア)

The Faculty of Law and Social Sciences (法律学・社会科学)
    Development Studies (開発学)
    Economics (経済学)
    Financial & Management Studies (金融・経営学)
    Law (法学)
    Politics and International Studies (政治学・国際関係学)

大きく3つの学部(Faculty)に分かれていて、
その下に学科があるイメージ。
更に、Development Studies and Africaみたいな感じで、
組み合わせて学位を取れたりするので、
学べることも千差万別です。

しかし、共通して言えるのが、
アジア、アフリカ、中近東に特化した授業が多いこと。
例えば政治学科の授業も、
アジアの政治とか、アフリカの政治を学ぶ授業が多いので、
日本であるような名前の専攻でも、
学んでいる内容はだいぶ違ってくるかと思います。

というか、多分世界を見渡しても、
こういう勉強が専門的に出来る大学は、
殆ど無いのではないかと思います。
SOASの図書館は、
世界的に見ても珍しい資料がたくさんあるようですし。
アフリカのある民族の言語の、
ロシア語辞書とか見つけたことがあります笑
あと、日本の研究もしているので、
日本の本も多くて、小説とかも少しあります。

その辺がfreakというかnicheというか、
唯一無二なところじゃないでしょうか。
図書館はこんな感じ。試験前は机が埋まって大変でした。
何故かキャンパス内にあった日本庭園

そして、そんな大学に通うSOASianは、
自分の大学の変さ加減が大好きな人が多いです。
多様性を認める学風は、
「ユニークであること」・「変であること」
を賞賛する雰囲気があります。

そんな学風・文化と、研究対象の特性が相まって、
ヒッピーが多く、全体的に左に寄ってる感じです。
(日本だと、右翼、左翼というと
それだけで偏ってる印象がありますが、
別に悪い意味ではないです。)

その最たる例が、ストライキなどの運動ではないでしょうか。
しばしばヨーロッパ旅行者、在住者を苦しめるストライキ。
地下鉄や航空会社など、
交通機関が行うイメージが強いですが、
SOASでは大学がストライキの対象になります。
つまり、ストライキによって
授業が休みになるのです。

僕がいた1年間でたぶん3回くらいあったと思います。
確か最初の理由は、教授陣の待遇改善。
これに、学生側(Student Union)も同調。

ある平日にストライキを決行し、
校舎にピケを張って、
当日は教職員、学生一緒にデモを行っていました。
んでもって、
その時に大学施設に立てこもりをした学生が警察に捕まって、
彼のためのデモを行ったりも。
更に、大学の清掃員の待遇改善を求める学生団体が、
彼らのためのストライキを同時に実行したり、
日本で言う講師とかTA(Teaching Assistant)的立場の人々も、
自らの待遇改善を求めて、
論文の採点をボイコットしたりしてました。


おもしろいのは、基本的に今回の主張は、
学生にとってメリットのあるものでは、
必ずしもないところ何ですよね。
むしろ、教員や清掃員の人件費が上がれば、
学費が上る可能性だってあるわけで…
(ちなみにかつて学費が上げられた際には、
やっぱりストライキを行ったそうです。)

でも、そういった自分の利害を通り越して、
労働に対して正当な対価が支払われるべき、
という人権侵害に対する主張を大事にするのが、
SOASianなんです。
(もちろん、個人差はあります。)

また、世界のそういった問題にも敏感なので、
おそらく今頃は、香港のデモに関する運動などが
行われてるのではないでしょうか。

僕自身は、
積極的にそういった活動に関わることはしませんでしたが、
彼らの主張が書かれたフライヤーだったり、
facebookの投稿なんかを読んだりして、
理解には努めていました。

SOASが、そういった活動を賞賛し、
それがカッコいいとされる文化にあることは、
間違いないでしょうが、
自らの利害よりも社会正義を大事にする風潮は、
素敵だなと思いますし、
それこそ開発学なんかをやっていると、
大学で学んでいることが、
しっかり実践されているようでもあったかと思います。

そんな感じで、多くのSOASianは、
多様な文化が共存していて、
ちょっとマニアックなことを勉強していて、
ヒッピーでLove & Peaceが大好きな、
SOASを誇りに思っていますし、
僕もそうです。
こう書きながら、SOASに戻りたくて仕方がありません笑

存在意義が謎だったSOASのシンボルも今や恋しい存在

というわけで、そんなSOASを、
皮肉たっぷりに、
しかし愛たっぷりに紹介した動画を紹介して、
今回の記事を締めたいと思います。


So You Want to Study at SOAS


2014/10/05

弾丸パリボヤージュ2日目 〜美術館、観光名所、そしてアフリカ〜

さて、前回からの続きでパリ旅行のお話です。

2日目は、少しホステル周辺を散歩。
アフリカ系の移民が多い地域だったので、
市場などはまさにトーゴを思い出させるかのよう…
写真を撮ろうとしたら、当然のように怒られたので撮れませんでしたが…

というわけで、前日ばっちりアプリをダウンロードしたルーブル美術館へ。

ルーブルはとにかく広いので、有名どころだけを見て回ることに。
アプリの案内に沿って進みます。
(ちなみにアプリはこちらから)




芸術に疎い僕でも知ってる作品が目白押し。
そしてモナリザの前の異常な人だかりにも驚きました笑
(感覚でしかありませんが、
そういうところでのマナーの良さは欧米人>アジア人かと笑)

もう広すぎて見どころが多すぎて、
1時間30分くらいですまそうと思っていたものの、
大幅に時間オーバー…
しかし、2日間で行きたいところをまわるには、
いつまでもとどまっているわけには行かず、
後ろ髪を引かれながらもルーブルを後にします。





さて、次なる目的地は凱旋門。
時間短縮のため、メトロに乗って移動。
駆け足で最寄り駅の出口の階段を駆け上がると…




あれ、工事してる…?
警察官いっぱいいる…?
そしてなんでイギリス国旗…?

どうやら一部改装工事中で、
しかもこの日、エリザベス女王を招いての式典があるそうで、周囲は通行止め。
なんでこんな日に来ちゃったんだ…て感じでしたが、
意地で撮った写真がこちら↓


うーんやっぱり締まりませんね笑
次来た時のお楽しみにしましょう。



なんせ時間がないので、気を取り直して、次なる目的地へ。
さて、もうひとつのパリのシンボルといえば、こちら。

そう、エッフェル塔!


こちらは工事などもなく、ちゃんとしててくれました笑
若干ぶら下がってるテニスボールが気になりますが、
(どうやらテニスの大会があったよう)
凱旋門のがっかり感と比べたらへっちゃらです。
観光地はこうでなくては!(意味不)

さて、エッフェル塔を眺めながら
サンドイッチ(おいしい)をほうばった後は、
そのまま徒歩で次なる目的地へ。



実はパリに来てある意味一番楽しみだった場所です。
アジア、アフリカ、南アメリカ、オセアニアの展示ばかりがなされている、
世界でも唯一無二でないかと思われる美術館です。

当然私の興味はアフリカゾーン。
この旅で初めて音声ガイド(英語)を借り、
なんとルーブルよりも時間をかけてまわりました笑


大英博物館なんかと比べて、展示数が多いのはもちろんのこと、
東西南北の地域ごと、文化ごとに展示がなされていて、
好きな人にはたまらないところでした笑

博物館というより、美術館的な立ち位置なので、
あくまで芸術作品として展示がなされているのも良かったです。

ベナン周辺のFon族の作品

コンゴ民主共和国周辺の作品

カメルーン周辺のBamileke族の作品


セネガル周辺のDiola族のマスク

こんな感じですね。これとラーメンのためにパリに来たので、
もう満足です、お腹いっぱい。そして足もパンパン。
しかし、もう一つどうしても行きたいところがあったので、
そそくさと移動開始。



というわけで、2日間で5件目となる美術館は、


しかし、時すでに(少し)遅し…
常設展の展示はもう終わっており、入れたのは特別展だけでした。
とはいったものの、
その特別展は、Henri Cartier-Bressonという写真家の作品展。
正直全然知らなかったのですが、
なかなか前衛的な写真を撮る人で、写真集を買って帰りました笑

というわけで、怒涛の美術館、観光名所めぐりを満喫したパリ弾丸旅行はおしまい。
今度来る時はケチらずに長く滞在しようと決意し、
夜行バスでロンドンへと帰るのでした…


2014/09/24

弾丸パリボヤージュ1日目 〜睡蓮とラーメンとモンマルトル〜

さてさて、もう新学期も始まりますし、
いい加減ブログを終わらせたいのですが、
もう少しだけ書きかけのものがあるのでそれだけでも…

というわけで、今回はパリ旅行の話。
"弾丸"と書きましたがまさにその通り、
試験終了後、数少ない留学生活の日々を最大限有効に使い、
かつ安く楽しむために、パリ旅行は1泊2日で済ませました笑

しかも、夜行バスでロンドン発→朝パリ到着→観光1日目
→ホステルで1泊→観光2日目→夜行バスでパリ発→朝ロンドン着
というハードスケジュール笑
この中で美術館・博物館5つと主要観光名所4つを巡るという弾丸っぷり。

行く直前までろくに下調べもせず、
もはや義務感で行く感じだったのですが、
予想以上に楽しすぎて、
正直もう1、2泊したかった…
というかもはや住んでしまいたいくらい好きでした、パリ←

では、そんな弾丸旅行を辿りましょう。

早朝、中心部より少し離れた国際バス停留所から地下鉄に乗り、
まず最初に訪れたのは、
Musée de l'Orangerie (オランジュリー美術館)


ここの目玉は、何と言ってもモネの『睡蓮』
壁を取り囲むように配置された『睡蓮』が4枚飾られた円形の部屋が2部屋あります。

友人からその存在を教えてもらったこの美術館に最初に行きました。

残念ながら写真はNGでしたが、
たとえ撮れたとしても、
パノラマ撮影でもしない限りすべての絵は一枚に収まらず、
写真では伝わらない空間の雰囲気が印象的だったので、
是非とも行って見ることをオススメします。

さて、ぼーっと睡蓮を眺めた後は、
パリの街並みをお散歩。


よく、パリは意外と汚かった、なんて感想を聞いたりしますが、
やはり芸術の都パリ、絵になる街でした。
(ロンドンで感覚が麻痺してるのかもしれませんが笑)



そんな感じで、写真を撮りながらパリ市内を歩いて辿り着いたのが、このお店。

そう、ラーメン屋さん笑
実はこのなりたけと言うお店は、僕の地元である千葉発のお店です。
通っていた高校では人気のお店で、
僕自身は通学路になかったので、1〜2回くらいしか行ったことがありませんでしたが、
是非ともパリにあるなら行かねば、と思っていました。

パリの中心部には、日本食のお店が並ぶ地域があり、
その他にもラーメン屋さんがたくさん並んでいましたが、
上記の理由で迷わずここへ。


頼んだのは、麺大盛りのチャーシュー麺、背脂多め(確か16ユーロくらい)。
もうこってりにこってりを掛けあわせたようなラーメンです
それが売りのお店ですし、久しぶりのまともなラーメン、
多少値段がかさんでもこれでしょう!と言う感じで注文。

運ばれてきた時のボリュームに多少びっくりしながらも、
ひとくち食べると懐かしい日本の味に感激。

ロンドンにもラーメン屋はたくさんありますが、
どれもこれもいまいち物足りない感じで、
友人から誕生日プレゼントにもらったラ王の美味しさに涙したくらいです。
それと比べると、やはり、パリのラーメンのクオリティは高い!

朝ごはんを食べていたなかった勢いのまま、
どんどんと麺をすすり、チャーシューやメンマを口に運びます。

しかし、あるところで気づくのです。

あれ、全然減ってない…?
そう、こってりこってり大盛りラーメンは、
どうやらきちんとしたラーメンがご無沙汰の胃袋には
シゲキが強すぎたようです。

どんどんと落ちるペースを嘲笑うかのように、
背脂がしっかり絡んだ麺が次から次へとスープから顔をのぞかせます。

店員さん(おそらく日本からの留学生かワーホリ)が、
なんとなく不安そうな視線を送るを横目に、
ここで諦めたら日本男子としての恥!と言い聞かせ、
無我夢中で麺をすすります。


そして、、、


何とか完食 (;´ρ`) 


さすがにスープを飲み干すのは勘弁していただき、
お会計をして、荒ぶる胃袋を押さえつけながら外へ。
美味しかったけど、欲張らなければよかった…
まさかパリでラーメンに苦しめられることとなるとは笑

しかし時間もないので、歩みだけは進めます。
次なる目的地は、あのMusée du Louvre (ルーブル美術館)です。

しかし、中に入って気づいたのは、
大英博物館やナショナル・ギャラリーよりもさらに巨大すぎて、
何から見ればいいのかわからないこと。
リサーチ不足が仇となりました。

そこで館内の案内で発見したのが、
案内ガイドとしてニンテンドーDS借りられること、
そして案内ガイドのiOSアプリがあることです。
どちらも有料でしたが、iPadを持っていた僕は
値段の安い後者を選択。

しかし、当然ながらアプリのダウンロードにはWi-Fiが必要。
意外にもルーブル美術館ではWi-Fiが飛んでいなかったので、
ここは一旦外へ出ることに。

こんな時に便利なのがスタバです。
だいたい無料でWi-Fiが飛んでます。

ちょうど雨が強くなり、相変わらず胃の中で背脂ラーメン暴れているので、
小休止も兼ねて、来る途中で見つけたスタバに戻り、
コーヒーを買ってiPadを取り出します。
しかし、Wi-Fiはつながったものの、どーにも遅い。
しかたがないので、その日にルーブルに行くのは諦め、
ホステルでダウンロードに再挑戦することに。

胃液とラーメンの戦いも一段落したのを感じたので、
気を取り直して、Musée d'Orsay (オルセー美術館)へ。


思っていたよりも混んでいて、入場制限がかかっていたこともあって、
余り見る時間が取れませんでした。
さらに、ここでもリサーチ不足がひびき、
有名な作品群を見る前に閉館時間が…
印象派の作品が多く展示されているだけに残念でした…

上の写真は美術館から出た時の写真。
すっかり雨も上がり、きれいな青空が出ていました。
この頃には、胃袋が完全にラーメンを制圧していたので、
ふらふらとセーヌ川沿いをお散歩することに。






いやーやっぱり絵になりますね、パリ。
最後の写真は、ノートルダム大聖堂、弾丸旅行なので外観だけで我慢です笑

その後、パリに留学中の友人と、北駅にて合流。
パリの北の方というのは、
一般には移民(特にアフリカ系)が多く、治安が悪いと言われますが、
友人も僕も、アフリカ大好きな方なので、
むしろワクワクしながら散策笑

そして案内してもらったのが、モンマルトルという丘です。
持っていた地球の歩き方(ヨーロッパ版)にはのっていなかったので、
完全にノーマークだったのですが、
なんとパリを一望できるという素晴らしい所、
その写真がこちら。


技術がまだまだで、あんまり満足ではないですが、
雰囲気はつかめるのでは??
パリは建物が白でほぼ統一されており、高い建物も少ないので、
非常にいい景色でした。

ちなみにこの丘の頂上には、


ちなみに、この周辺や、その他のパリの観光地で注意したいのが、
観光客向けの詐欺やボッタクリめいた行為です。

例えば、障がい者のための署名活動と称して、寄付金をもぎ取ろうとするやつとか。
(署名をしている最中にもう一人の仲間が財布を掏るパターンも有るとか)
実はオランジュリー美術館の近くで、こういう人達に会った時には、
すっかりこの話を忘れていました。
しかし署名を書く途中にお金を書く欄があることに気づき、
すぐさま拒否。
多少なりともフランス語が読めてよかった瞬間でした。
いや、ふつーに気づけばいいんですけどね笑

もう一つ多いのが、ミサンガなどを手に結びつけたあとに、
お金を請求するパターン。
こちらは、モンマルトルで会ったのですが、
話しかけてきた人がナイジェリア人でした。
アフリカラブな2人で、更に僕がナイジェリアの文化を授業で学んでいたこともあって、
彼とほんとうに友達となってしまいました笑

本来ならば、仲良く話しかけてきて、
友達の印とかプレゼント的な感じでミサンガをつけた後で、
料金を請求するもんなのでしょうが、
本当にタダでミサンガをくれました笑

これには結構ビックリでした
まさかSOASで勉強したことがこんな感じで生きるとは…笑

たぶんこれは稀有な例だと思うので、気をつけたほうがいいと思いますが、
そういうことをやってる人たちが、みんな悪人ではないということでしょう。


まさかの出会いに旅の面白さを感じつつ、
モンマルトルを後にし、セーヌ川の方へ行くことに。


途中で買ったパニーニとビールをいただきます!
(別に顔を隠す意味は特にないんですけどね笑)

セーヌ川が特別キレイというわけではありませんが、
雰囲気は最高です!
そしてパニーニが美味いこと美味いこと。
パリならどこにでもあるようなお店で買ったのにこのクオリティには驚きでした。
ロンドンだと、そういうお店は値段相応の味しか出てこないというのに…
ドーヴァー海峡を渡るだけでどうしてこうも違うものか…笑




暗くなってからもライトアップが綺麗で、さすがパリ!な1日でした。

ちなみにこの時6月だったのですが、
パリ(フランス)は、経度がほとんどイギリスと変わらないのに、
時差が1時間早く、更にサマータイムだったので、
9-10時くらいまで明るくて、
観光には持ってこいでした。

というわけで、弾丸パリ旅行1日目は、
美術館2つ(オルセー、オランジュリー)、
観光名所2つ(ノートルダム、モンパルナス)で終了です。

次回は2日目の様子をお届けします。