2013/09/29

授業決定!

今週はWelcome Weekということで、
新入生(と交換留学生)向けのEnrollment(なんか大学の正式登録みたいな)やら、オリエンテーションやらがありました。
科目の登録も、今週に行ったので、そのことを書こうと思います。

交換留学生は、基本的に学部の枠にとらわれずに授業を選ぶことができます。
その代わりに、担当の教授のサインかメールでの許可がないと授業を履修することができません。

SOASは1年間に4 units(日本で言う単位みたいなもの)までしか、授業をとることができません。
通年の授業は1 unit、半期の授業は0.5 unitsで、学部学科によって違いはありますが、通年の授業がほとんどです。
つまり多くの人は1年間に4〜6つまでしか授業をとることができません。

SOASには3つのFacultyがあって、その下にたくさんのDepartmentがあります。
それぞれ日本でいうところの学部、学科です。
内訳は以下の様な感じ。

The Faculty of Arts and Humanities (文化・人文科学)
 Anthropology and Sociology (文化人類学・社会学)
 Art and Archaeology (芸術・考古学)
 Music (音楽)
 History (歴史学)
    Study of Religions (宗教学)

The Faculty of Languages and Cultures (言語学・文化学) 
 Africa (アフリカ)
 China and Inner Asia (中国・内アジア)
 Japan and Korea (日本・韓国)
 Linguistics (言語学)
 Near and Middle East (中近東)
 South Asia (南アジア)
 South East Asia (南東アジア)

The Faculty of Law and Social Sciences (法律学・社会科学)
    Development Studies (開発学)
    Economics (経済学)
    Financial & Management Studies (金融・経営学)
    Law (法学)
    Politics and International Studies (政治学・国際関係学)

訳は微妙かもしれませんが、こんな感じです。
Undergraduateのコースは更に細かく分かれていたりもして、
2つの学位を組み合わせることもできます。(経済学と中近東とか)

んでもって、何が言いたいかというと、

クラス選ぶのが大変!!!(◎_◎;)


これだけの学部の中から、1年間に選べる授業はほんのわずか…
特に自分の興味のある開発学や、アフリカ学科の授業はどれも魅力的に見えて、
ここで3、4年勉強できる人は本当に羨ましく思ってしまいます。

しかも、時間割の都合上被ってしまって受けられない授業も当然あるわけで…

ホームページ上に載ってるシラバスを頼りに、授業を見ていったのですが、

本当にどれもこれも受けたいものばかり…
という訳で20くらいの候補の中から、試行錯誤の末決めた授業が以下の5つです。

Development Conditions and Experience

開発学科1年生必修の授業。日本語訳すると、開発学概論とかそんな感じかと。体系的に開発を勉強したことはないので、ここで基礎を固めたいです。
通年科目。

Culture in Africa
アフリカ学科の1年生向け科目。アフリカの文化を学びます。(そのまんま笑)
開発をすすめる上で、その土地の文化は切っても切り離せない関係にあると思うのと、単純に去年のトーゴ渡航時に彼らの文化にとても興味を持ったので受講します。
通年科目。

Politics of Development
政治・国際関係学科の(おそらく2、3年生向けの)授業。経済成長を遂げた国と、その途上にある国との差異を政治面から見ていくらしいです。今イメージしてる卒論のアプローチに近い授業なので楽しみです。
通年科目。

Security
開発学科の3年生向け授業。日本語に訳すと"安全保障"ですが、いわゆる国家の安全保障ではなく、人間の安全保障が中心らしいです。日本でも国際安全保障という授業をとったことがありますが、それとはかなり違う内容になると思われます。
1学期のみの科目。

Issues in development practice
開発学科の3年生向けの授業。開発の現場で使われるツールやフレームワークについて学びます。実はこの授業、留学生向けに開かれた授業のリストには載っていなかったのですが、たまたま発見し、教授に聞いてみたらあっさりOKがもらえたので受講します。
(リストに載せ忘れただけなのでは…)
2学期のみの科目

正直書いてるだけで、ワクワクする授業ばかりです。
前期後期共に1週間の授業は4つずつですが、
それぞれ2時間のlecture(講義型の授業)+1時間のtutorial(少人数でのゼミ形式の授業)があるので、感覚的には8コマですかね。
もちろん空いた時間は大量のReadingが待ち受けているのでしょう((((;゚Д゚))))
バランス的にも、1年生向け2つ、2,3年生向け1つ、3年生向け1つで、
自分の英語力からしたらちょうどいいのではないかと。
(イギリスの大学は基本的に3年で学士号が取れます。2つ学科を組み合わせたりすると4年かかる場合もあるそうです。)

本当はイスラム・中東関係の授業とか、人類学の授業とか、
SOASでしか勉強できないのような語学の授業(特に西アフリカで話されるHausaやYoruba)とかも取りたかったのですが、諦めました…

しかし、自分の興味に沿った授業ばかりなので、
これがベストの選択かなとは思っています。

という訳でいよいよ本格的に授業が開始です。(1週目はLectureのみですが)
ひと通り受講したら授業の感想も書いていきたいと思います。


SOASのメインキャンパス

2013/09/22

Pre-sessional Course その2 〜振り返り〜

早いもので、4週間のPre-sessional Courseも終わってしまいました。
最終課題のエッセイとプレゼンもなんとか片付け、明日からはいよいよ新学期です。
(といっても、来週はWelcome Weekで、授業そのものはありませんが…)

というわけで、Pre-sessionalの振り返りを。
実際に授業が始まってみないとわかりませんが、多分役に立つ経験が積めたと思います。
1ヶ月早く来た甲斐はあったかと。

その理由は、勉強面と、生活面にわかれると思います。

勉強面では、エッセイの書き方を、実践を通して学べたことが大きいです。

正直なところ、今まで、日本では何回もエッセイ(レポート)を書いていましたし、
留学に備えて短期のライティング講座を受けたりもしていたので、
エッセイの書き方の基礎に関しては割りとできていたんじゃないかと思います。

ただ、実際に英語で、ある程度の長さのエッセイを書くというのは、
大学1年時に参加したスタンフォード大での語学研修以来でした。
当時は、そもそも日本語でもエッセイなんて書いたことなかったので、
アカデミックなエッセイというよりは、調べ学習みたいな感じになっていたと思います。
今回は、それよりはいくらかマシなエッセイが書けたんじゃないかと思います。

それと、自分の弱い部分と強い部分が認識できたのも大きいかなぁと思います。
エッセイやプレゼンの構成や文法の面でのアドバイスを受ける機会って、
おそらく学期中ではあまりないと思うので、
今回自分のくせとか、弱い部分をしっかりフィードバックしてもらえたのはかなり良かったと思います。

午前中のクラスの方で使った教科書


生活面では、一人暮らしそのものに少しは慣れることが出来たと思います。
自炊のリズムもなんとなく作れたし、近くのお店とか、こまごました情報を得られたのも良かったかなぁと。
あとは、友達がたくさん出来たことですかね。クラスのメンバーも午前と午後で違っていたので、いろいろな人と出会えました。
自分のフラットはあまり仲良くなかったのですが、友達のフラットを訪ねてそこで仲良くなったり…って感じで友達増やしました。
ただ、自分の様なExchange Studentは少なめで、ほとんどが修士号をとるために来ている人で、
今後あまり会う機会がないのがかなり寂しいです…
(そういえば、前に書いたサウジアラビアのお姫様は結局キャンセルしたようでお目にかかれませんでした…笑)

兎にも角にも、中身の濃い4週間でした。
一応、自分のエッセイとプレゼンのテーマの話でもしたいと思います。

テーマは今までエッセイを書いたことのあるものでなければ、なんでもいいということだったので、
"イスラム教と開発"
にしました。

学期中は、1度に4つまでしか履修できないので、開発学とアフリカ学(こういう訳し方でいいのかな?)を主にやろうと思っているのですが、
一方で、中東地域や宗教と開発の関係にも興味があったので、今回は少しでもそれを勉強しようと思って選びました。

短い中で、ほとんどゼロの状態からのスタートでしたので、だいぶ大変でした。
正直できたものも、思い描いていた形のものとはだいぶ違って、
突っ込みどころ満載の不十分なものになってたと思います。
しかし、イスラム教に関しての知識を増やす、いい機会にはなったと確実に思います。

もともと、このテーマでやりたかったのは、
「イスラム教、ムスリムに対してのステレオタイプを崩す」
でした。
今年の春に起きたボストン・マラソン爆発事件で、
最初に拘束されたのは、事件となんの関係もないサウジアラビア人の若者でした。
9.11以降特に強くなった、西側諸国のイスラム教に対する偏見をどうにかできないものか、
といった思いから決めたトピックでした。

詳しい内容に関しては今回は書きませんが、
イスラム教の教えそのものが必ずしも攻撃的であるわけではありません。
確かに、人権の面で疑問の残る教えもあるにはありますが、
喜捨の精神や、自己を律する精神は見習うべきものがあると思います。
宗教同士の対立には政治的経済的な背景が絡んでいる場合が多く、
「イスラム=悪」といった、短絡的なイメージで中東や北アフリカの紛争を見てしまうことにも、また問題があると思うのです。

今まで抱いていた漠然とした思いを、
こうしてイスラム教を学ぶことで一歩先に進められたのではないかと思います。
もっとも、今回はリーディングの量も限られていたので、
まだまだ学ぶところの多い分野であることは確かです。
学期中にも、アフリカだけでなく中東地域の勉強も続けられたら思います。

図書館から借りた資料たち。もちろん全部は読んでませんが。


ちなみに、エッセイの点は57点、プレゼンの点は62点でした。
エッセイは文法の間違いや、反対意見とその反論をもう少し加える必要があったようです。
プレゼンはもうそのままスピーキング能力不足が問題だったようです。
正直満足できる点ではないので、これからも精進が必要ですね。

というわけで、いよいよ明日から本格的に学期が始まります。
寮の部屋も変わって、また新たな気持ちで頑張っていきたいです。





2013/09/15

ロンドン観光その2 〜Notting Hill〜

前回の投稿から2週間ですか、これくらいの間隔で更新していきたいですね
(できれば週1でしたいですが…)

今回は、先週行ってきた、Notting Hillのことでも書こうかな、と思います。
どうやら"ノッティングヒルの恋人"という映画の舞台になったらしく、
有名なところらしいです。
観光地らしく通りに出店が出ていて、アンティークな雑貨とか、美味しそうなカップケーキなんかが売っていました。



友達におすすめされた、Museum of Brands, Packaging and Advertisingにも行ってきました。
その名の通り、19世紀くらいからの商品のパッケージとか、広告とかが歴史順に並んでいて、その時代時代の文化というか、流行みたいのを感じ取れて面白かったです。

個人的に面白かったのは、
19世紀後半から20世紀前半の戦争関係の広告で、
日本でもあったように、国民を戦争へ駆り立てるようなポスター、広告等は、当時の時代背景を表しているなぁっと。
ヒトラーの風刺画とかたくさんありました笑

あとは、キャラクター系は日本にもあるものが多いので面白かったですね。
ディズニー初期の作品のポスターやらグッズやらもあって、
子供の頃、見たアニメを思い出しました。

ケロッグの虎(名前知りません笑)とか、今とぜんぜん姿違ってたり、
コカ・コーラ、キットカットみたいに世界的な商品のパッケージの移り変わりは、
見てて面白かったです。

中は撮影禁止だったのが残念でした…

あと、"ノッティングヒルの恋人"のモデルとなったらしい本屋さんにも行ってきました。



映画を見ていないので、感慨深さとかは全然なかったんですが、
絵本のコーナーで、『かいじゅうたちのいるところ』とか、『おちゃのじかんにきたとら』とか、『はらぺこあおむし』といった、昔読んでいた絵本の原作を見つけて興奮しました。
小さいころ、アニメや特撮ヒーローを好きになるより先に、親が色々な絵本を読ませてくれて、今思うと、本が好きになるきっかけになっていたのかなぁと。
将来自分の子供ができたら、自分が読んでいた絵本を読ませてあげたいなぁ、なんて思いました。

といっても、子供どころか結婚の予定も当分はなさそうなので、
絵本の代わりに買ったのがコレ。

アフリカに伝わる言い伝えとか物語の短篇集です。
本格的に学期が始まったら、アフリカの文化的な側面も勉強していきたいと思ってるので、その参考に…と思って買いました。
子供向けの作品なので、軽く読めるかなぁと。

今はPre-sessional Courseのエッセイのために文献読んでるので時間ないですが、そのうち読みます笑

というわけで、4週間のコースもラスト1周。
プレゼンもエッセイも大詰めです。
頑張ります。

2013/09/01

Pre-sessional Course その1 〜お姫様とクラスメイト!?〜

さて、ロンドンについてから1週間が経ちました。
今日はこっちで今受けているPre-sessional Courseについて書こうと思います。

このコースは留学生向けの準備コースで、英語で授業を受けるためのスキルを身につけるためのものです。
入学や留学の申請時に提出したTOEFLやIELTSの語学スコアによっては、強制的に受講する必要があります。
僕は一応強制ではなかったのですが、スコアはまぐれでとれたようなもので、特にListeningとSpeakingに関しては足りない部分が多いと感じていたので、受講しています。

クラスは午前中と午後2時間ずつあります。

午前中のクラスはいわゆるWritingのクラスで、essayの書き方を学んでいます。
今週はParagraph(段落みたいなもの)の書き方が中心で、Topic Sentenceの書き方や、文と文の繋ぎ方なんかを勉強しました。金曜日には早速1時間で500 wordsのessayを書きました。
IELTSのWritingが60分で150 wordsと250 wordsなことを考えると、それよりちょっと多いくらいですかね。

クラスでいわゆる交換留学生(exchange student)は僕だけで、他はこれから大学院に進む人や、学位を取る人でした。
構成は、日本人2人、韓国人2人に、香港人、中国人、タイ人、ドイツ人、スペイン人、ポーランド人が1人ずついます。やっぱり語学レベルの問題か、アジア人が多めですね。
専攻は、アジア研究とか、メディア研究とか、マネジメントとか、色々です。
本当はカメルーン人とサウジアラビア人もいる予定なのですが、遅れてくるみたいでまだ会っていません。

実はひとつ驚いたことがあって、
このPre-sessionalのクラス名簿に"Mr"とか"Miss"とか書いてある部分があるんですね。
ところが今後来る予定のサウジアラビア人のところには、
なんと、

"Princess"と書いてあるのです笑

先生に聞いたところ、どうやら本物のお姫様みたいです。
SOASは他にもカタールのPrincessを受け入れたりもしてるみたいです。
もっとも、サウジアラビアの王室は一夫多妻制なので、
たくさんPrincessがいるそうですが…
それにしても本物のお姫様とクラスメイトになれる機会なんてそうそうないので、
早く来ないか楽しみにしてます笑



話を本題に戻して、次は午後の授業です。
こちらはSpeakingに重きをおいた授業です。
午前中の授業はクラスがあらかじめ決められていたのに対し、
こちらは自分で選んだトピックによってクラス分けがされました。
トピックはLaw & Politics、Culture、Development、Mediaみたいに分かれてて、
僕はDevelopmentを選びました。
こちらのクラスは、日本人が4人いて、その他には中国人2人、韓国人2人、フランス人、イタリア人、リトアニア人1人ずつと言った感じです。

来週以降はプレゼンの練習とかもするみたいなのですが、
今週は日本でも有名な(?)、Jeffrey Sachs 教授のスピーチを聞いて、
Note-takingの練習をし、その内容に関して議論するという流れでした。
前述のとおりListeningが苦手な僕は、このNote-takingというやつが全然うまくできません。
頭で話を聞いて理解しながらノートを取っていく作業が英語で同時になかなかできないので、
書いている間に話が進んでいたり、逆に理解に努めようとすると全くメモが取れなかったりします。
今回は大体20分から30分くらいのスピーチだったのですが、途中で集中力が切れると、一気に置いていかれてしまいました。
更に長時間英語を聞いてると眠くなるので、
Pre-sessionalを受けずにそのまま正規の授業に参加していたらと思うとゾッとします笑

今回は家で自分で音源をもう一回聞き直してから次の授業に臨みましたが、
正規の授業を全部録音して、もう一回家で聞いてる時間はおそらくないと思うので、
何としてでもこの1ヶ月で英語を聞きながら集中力を切らさずノートをとる術を身につけたいと思います。

(ちなみに、授業で聞いたスピーチは、以下のURLからダウンロードして聞けるので、興味のある人は聞いてみてください。
http://www.bbc.co.uk/radio4/reith2007/lecture3.shtml )

どちらのクラスの先生も今のところあまり課題を出さないので、
授業以外の時間は割りと自由でした。
最終週には1500 wordsのessayとプレゼンが待っているので、これからはその準備に忙しくなるでしょうが…

1週間、授業を受けてみて、
「やっぱり来てよかったな」とつくづく感じています。
前述のように、特にListeningとSpeakingは他の人に比べて弱いので、
少しでもここで改善していけたらと思います。

実は大学1年の時に、アメリカのスタンフォード大学で、同じような1ヶ月の語学研修プログラムに参加したのですが、やはり英語でのessayの書き方などは、書いていないとだいぶ忘れています。
更に、その時は中国人と台湾人と日本人しかクラスにいなかったのですが、
SOASでは、より多様な文化圏の人と一緒に授業が受けられていて、院に進む人が多く、働いていた経験のある人もいるので、そういった多様性も相まってかなり刺激になります。

英語の壁はありますが、授業内容自体はついていけないわけではないので、
しっかりとここで準備していきたいと思います。

では、長くなりましたがこの辺で。

本文と全然関係ありませんが、素敵な標識に出会ったので笑