2014/09/24

弾丸パリボヤージュ1日目 〜睡蓮とラーメンとモンマルトル〜

さてさて、もう新学期も始まりますし、
いい加減ブログを終わらせたいのですが、
もう少しだけ書きかけのものがあるのでそれだけでも…

というわけで、今回はパリ旅行の話。
"弾丸"と書きましたがまさにその通り、
試験終了後、数少ない留学生活の日々を最大限有効に使い、
かつ安く楽しむために、パリ旅行は1泊2日で済ませました笑

しかも、夜行バスでロンドン発→朝パリ到着→観光1日目
→ホステルで1泊→観光2日目→夜行バスでパリ発→朝ロンドン着
というハードスケジュール笑
この中で美術館・博物館5つと主要観光名所4つを巡るという弾丸っぷり。

行く直前までろくに下調べもせず、
もはや義務感で行く感じだったのですが、
予想以上に楽しすぎて、
正直もう1、2泊したかった…
というかもはや住んでしまいたいくらい好きでした、パリ←

では、そんな弾丸旅行を辿りましょう。

早朝、中心部より少し離れた国際バス停留所から地下鉄に乗り、
まず最初に訪れたのは、
Musée de l'Orangerie (オランジュリー美術館)


ここの目玉は、何と言ってもモネの『睡蓮』
壁を取り囲むように配置された『睡蓮』が4枚飾られた円形の部屋が2部屋あります。

友人からその存在を教えてもらったこの美術館に最初に行きました。

残念ながら写真はNGでしたが、
たとえ撮れたとしても、
パノラマ撮影でもしない限りすべての絵は一枚に収まらず、
写真では伝わらない空間の雰囲気が印象的だったので、
是非とも行って見ることをオススメします。

さて、ぼーっと睡蓮を眺めた後は、
パリの街並みをお散歩。


よく、パリは意外と汚かった、なんて感想を聞いたりしますが、
やはり芸術の都パリ、絵になる街でした。
(ロンドンで感覚が麻痺してるのかもしれませんが笑)



そんな感じで、写真を撮りながらパリ市内を歩いて辿り着いたのが、このお店。

そう、ラーメン屋さん笑
実はこのなりたけと言うお店は、僕の地元である千葉発のお店です。
通っていた高校では人気のお店で、
僕自身は通学路になかったので、1〜2回くらいしか行ったことがありませんでしたが、
是非ともパリにあるなら行かねば、と思っていました。

パリの中心部には、日本食のお店が並ぶ地域があり、
その他にもラーメン屋さんがたくさん並んでいましたが、
上記の理由で迷わずここへ。


頼んだのは、麺大盛りのチャーシュー麺、背脂多め(確か16ユーロくらい)。
もうこってりにこってりを掛けあわせたようなラーメンです
それが売りのお店ですし、久しぶりのまともなラーメン、
多少値段がかさんでもこれでしょう!と言う感じで注文。

運ばれてきた時のボリュームに多少びっくりしながらも、
ひとくち食べると懐かしい日本の味に感激。

ロンドンにもラーメン屋はたくさんありますが、
どれもこれもいまいち物足りない感じで、
友人から誕生日プレゼントにもらったラ王の美味しさに涙したくらいです。
それと比べると、やはり、パリのラーメンのクオリティは高い!

朝ごはんを食べていたなかった勢いのまま、
どんどんと麺をすすり、チャーシューやメンマを口に運びます。

しかし、あるところで気づくのです。

あれ、全然減ってない…?
そう、こってりこってり大盛りラーメンは、
どうやらきちんとしたラーメンがご無沙汰の胃袋には
シゲキが強すぎたようです。

どんどんと落ちるペースを嘲笑うかのように、
背脂がしっかり絡んだ麺が次から次へとスープから顔をのぞかせます。

店員さん(おそらく日本からの留学生かワーホリ)が、
なんとなく不安そうな視線を送るを横目に、
ここで諦めたら日本男子としての恥!と言い聞かせ、
無我夢中で麺をすすります。


そして、、、


何とか完食 (;´ρ`) 


さすがにスープを飲み干すのは勘弁していただき、
お会計をして、荒ぶる胃袋を押さえつけながら外へ。
美味しかったけど、欲張らなければよかった…
まさかパリでラーメンに苦しめられることとなるとは笑

しかし時間もないので、歩みだけは進めます。
次なる目的地は、あのMusée du Louvre (ルーブル美術館)です。

しかし、中に入って気づいたのは、
大英博物館やナショナル・ギャラリーよりもさらに巨大すぎて、
何から見ればいいのかわからないこと。
リサーチ不足が仇となりました。

そこで館内の案内で発見したのが、
案内ガイドとしてニンテンドーDS借りられること、
そして案内ガイドのiOSアプリがあることです。
どちらも有料でしたが、iPadを持っていた僕は
値段の安い後者を選択。

しかし、当然ながらアプリのダウンロードにはWi-Fiが必要。
意外にもルーブル美術館ではWi-Fiが飛んでいなかったので、
ここは一旦外へ出ることに。

こんな時に便利なのがスタバです。
だいたい無料でWi-Fiが飛んでます。

ちょうど雨が強くなり、相変わらず胃の中で背脂ラーメン暴れているので、
小休止も兼ねて、来る途中で見つけたスタバに戻り、
コーヒーを買ってiPadを取り出します。
しかし、Wi-Fiはつながったものの、どーにも遅い。
しかたがないので、その日にルーブルに行くのは諦め、
ホステルでダウンロードに再挑戦することに。

胃液とラーメンの戦いも一段落したのを感じたので、
気を取り直して、Musée d'Orsay (オルセー美術館)へ。


思っていたよりも混んでいて、入場制限がかかっていたこともあって、
余り見る時間が取れませんでした。
さらに、ここでもリサーチ不足がひびき、
有名な作品群を見る前に閉館時間が…
印象派の作品が多く展示されているだけに残念でした…

上の写真は美術館から出た時の写真。
すっかり雨も上がり、きれいな青空が出ていました。
この頃には、胃袋が完全にラーメンを制圧していたので、
ふらふらとセーヌ川沿いをお散歩することに。






いやーやっぱり絵になりますね、パリ。
最後の写真は、ノートルダム大聖堂、弾丸旅行なので外観だけで我慢です笑

その後、パリに留学中の友人と、北駅にて合流。
パリの北の方というのは、
一般には移民(特にアフリカ系)が多く、治安が悪いと言われますが、
友人も僕も、アフリカ大好きな方なので、
むしろワクワクしながら散策笑

そして案内してもらったのが、モンマルトルという丘です。
持っていた地球の歩き方(ヨーロッパ版)にはのっていなかったので、
完全にノーマークだったのですが、
なんとパリを一望できるという素晴らしい所、
その写真がこちら。


技術がまだまだで、あんまり満足ではないですが、
雰囲気はつかめるのでは??
パリは建物が白でほぼ統一されており、高い建物も少ないので、
非常にいい景色でした。

ちなみにこの丘の頂上には、


ちなみに、この周辺や、その他のパリの観光地で注意したいのが、
観光客向けの詐欺やボッタクリめいた行為です。

例えば、障がい者のための署名活動と称して、寄付金をもぎ取ろうとするやつとか。
(署名をしている最中にもう一人の仲間が財布を掏るパターンも有るとか)
実はオランジュリー美術館の近くで、こういう人達に会った時には、
すっかりこの話を忘れていました。
しかし署名を書く途中にお金を書く欄があることに気づき、
すぐさま拒否。
多少なりともフランス語が読めてよかった瞬間でした。
いや、ふつーに気づけばいいんですけどね笑

もう一つ多いのが、ミサンガなどを手に結びつけたあとに、
お金を請求するパターン。
こちらは、モンマルトルで会ったのですが、
話しかけてきた人がナイジェリア人でした。
アフリカラブな2人で、更に僕がナイジェリアの文化を授業で学んでいたこともあって、
彼とほんとうに友達となってしまいました笑

本来ならば、仲良く話しかけてきて、
友達の印とかプレゼント的な感じでミサンガをつけた後で、
料金を請求するもんなのでしょうが、
本当にタダでミサンガをくれました笑

これには結構ビックリでした
まさかSOASで勉強したことがこんな感じで生きるとは…笑

たぶんこれは稀有な例だと思うので、気をつけたほうがいいと思いますが、
そういうことをやってる人たちが、みんな悪人ではないということでしょう。


まさかの出会いに旅の面白さを感じつつ、
モンマルトルを後にし、セーヌ川の方へ行くことに。


途中で買ったパニーニとビールをいただきます!
(別に顔を隠す意味は特にないんですけどね笑)

セーヌ川が特別キレイというわけではありませんが、
雰囲気は最高です!
そしてパニーニが美味いこと美味いこと。
パリならどこにでもあるようなお店で買ったのにこのクオリティには驚きでした。
ロンドンだと、そういうお店は値段相応の味しか出てこないというのに…
ドーヴァー海峡を渡るだけでどうしてこうも違うものか…笑




暗くなってからもライトアップが綺麗で、さすがパリ!な1日でした。

ちなみにこの時6月だったのですが、
パリ(フランス)は、経度がほとんどイギリスと変わらないのに、
時差が1時間早く、更にサマータイムだったので、
9-10時くらいまで明るくて、
観光には持ってこいでした。

というわけで、弾丸パリ旅行1日目は、
美術館2つ(オルセー、オランジュリー)、
観光名所2つ(ノートルダム、モンパルナス)で終了です。

次回は2日目の様子をお届けします。

ロンドン美術館めぐり

過去6回に渡り、旅行の話をお送りいたしましたが、
今回は、久しぶりにロンドンでの話。
(といっても結局中身は観光チックですが笑)


世界有数の都市であるロンドンには、数多くの美術館があります。

正直芸術に関してはだーいぶ疎いんですが、
常設展であれば、
ロンドンの美術館は基本的には無料で入れるので(寄付箱はおいてあります)、
まぁ、次にいつロンドンに来れるかもわからんしなーということで、
結構週末ふらっと行ったりしてました。

ふらっと行けば行くなりに、少しは興味も湧いてくるもので、
どうやら「印象派」と呼ばれる作品群に
心惹かれることが多いらしいということがわかったりもしました笑
もともと現代美術の何だかよくわかんない感じは好きだったりしたんですが、
それよか少しは文化的になったんじゃないかと思います笑

というわけで、今回は芸術意識のひくーーい学生による、
ロンドンの美術館のご紹介です。
(詳しい方は怒らないでくださいm(_ _)m)

The National Gallery(ナショナル・ギャラリー)


ロンドンの美術館といえば、
まず最初に挙がるのがこのナショナル・ギャラリーではないでしょうか。

世界でも有数の展示・保管数を誇る美術館で、
国内外の著名な作品が並んでいます。
部屋の数が多く、それぞれが複数の部屋と繋がっているので、
すぐに方向感覚を失います笑
僕もロンドンに遊びに来た友人を連れて、何度も足を運びましたが、
それでも全ては見切れていないかと思います。

残念ながら中は撮影禁止でしたので、写真での紹介はできませんが、
だれでも名前の聞いたことのある芸術家の作品が数多く展示されています。

ゴッホの『ひまわり』なんかは、
ちょうど企画展でオランダかどこかから借りてきて、
元々あった一枚と合わせて二枚展示されている時期もありました。

また、ナショナル・ポートレート・ギャラリーという美術館が隣にあり、
こちらでは人物画がメインで飾られています。

Tate Britain(テート・ブリテン)


ナショナル・ギャラリーの次に有名だと思われるのが、
このテート・ブリテンです。



上の写真のように、作品の時代ごとに部屋がわかれているので、
美術史を追う形で作品を見ることが出来ます。

また、イギリスを代表する画家である(らしい)、
ターナーの作品を集めただけの部屋があるのも特徴です。

ぼんやりした感じの作品が多いみたいなんですが、
この光とか空気が見えるような感じの作品が僕は何となく好きになりました。

きれいな風景を見るのが好きなのから派生して、
元々風景画を見るのは好きだったんですが、
写真では絶対に表せない感じがいいなあなんて思ってます。



Tate Modern(テート・モダン)


テート・ブリテンの姉妹館的な美術館。
上の写真の橋を渡った先の茶色い建物です。
もともと発電所だった建物らしいです。



中は吹き抜けもあって現代的な雰囲気。
そして展示されているのも現代美術が中心です。


おそらく館内で一番有名なのが、この作品。
ピカソの『泣く女』
しかし、個人的にこの美術館の見どころは、
訳の分からない現代美術の数々。
「なんでこんなものが?」
みたいなものが続々と現れて、
その作品の意図何かを勝手に妄想するという見方を楽しんでいます。




上の作品は、青い絵の具で上から下まで一筆で下ろす、というのを繰り返した作品、
下の作品は絵の具の入った風船をキャンパスに貼って、銃でぶち破った作品だったかと思います。
もう訳わかんないです笑
でも、こういうの見てるのは割と好きです。
こんな柄のTシャツほしいなぁ、なんて思ったりしながら見てました笑



Royal Academy of Arts(王立美術院)


イギリスの芸大みたいなところ。
基本的に企画展が中心なので、その時々で展示が変わります。
僕が行った時は、空間とか建築を中心とした芸術作品がテーマでした。


こんな感じで、5人くらいの芸術家の作品がどーんと。


これはストローです。来た人が差し足したり、逆に抜き取ったりしてました。


これは確か日本人の作品で、畳の原料であるい草を使っていたので、
懐かしい香りがしました。



Courtauld Institute Gallery(コートールド協会美術館)


テムズ川にある美術館で、比較的小さめで、
落ち着いた雰囲気があります。

数多くの企画展が実施されていて、
なぜか常設展ではなく企画展だけ行った事があります笑


写真がありませんが、等身大のゴキブリと女の子が抱き合っている絵が印象的でした笑



The Photographer's Gallery(現代写真ギャラリー)


ロンドンを発つ前日に慌てて訪れたのがここです。
その名の通り、写真だけが飾られています。
ここも企画展ばかりで、数カ月ごとに作品が変わるようです。


ちょうどDRC(コンゴ民主共和国)の兵士をモチーフにした作品群が飾られていました。


どちらも中心に黒くて丸いものを持ってきているのかな?と思って撮りました。

きれいな写真が並ぶというよりは、
現代美術に通じるような前衛的な作品が多かった印象があります。
(企画にもよると思いますが…)



以上、簡単ではありますが、ロンドンの美術館の紹介でした。
他にも、カメラを持っていくのを忘れたのか、
何故か写真がなかったSaatchi Galleryとか、
だいぶ最初の方の記事で紹介したWallace Collectionなんかもオススメです。


というわけで次回は、ロンドンで少し芸術をかじってしまった私のお送りする、
弾丸パリ旅行の模様をお送りいたします。



2014/09/04

モロッコ旅行記③ 〜青い街、シャウエン〜

前々回前回に引き続き、モロッコ旅行記第三弾。
ラストの今回は、シャウエンという街を訪れた時のお話を。

実は個人的に、このシャウエンを訪ねることが、
モロッコ旅行最大の目的でした。

テレビで見たのかネットで見たのか忘れましたが、
その特徴的な美しさに魅了され、モロッコに行くなら是非!と思っていました。
というか、世界で一番行きたかった街です笑

google map より

なんでそんなにシャウエンに行きたかったかというと、
この街が、青い色で塗り尽くされているからです。

さて、一体何で青いのか笑

その理由をネットで調べると、色々出てきますが、
どうやらこの地に移り住んだユダヤ系の人々がこの色を塗ったそうで、
現在多くこの街に住んでいるイスラム系の人々も、それをそのまま残しているようです。
(ロンリープラネットのページにも少し書いてあります。)

兎にも角にも、戦隊ヒーローではレッドよりも断然ブルー派だった自分としては、
もう訪れる訳にはいかない街なのです笑

というわけで真っ青な街、シャウエン。
マラケシュから夜行バスでフェズに戻った後、
更にまたバスに4時間ほど揺られた山あいにあります。

たどり着いた瞬間から興奮しまくりシャッター切りまくりの街でした。
その写真を幾つかご紹介。








あお、青、蒼、碧…
すごいですよね、別世界に迷い込んだような気分になります。


全体を離れてみるとこんな感じ。


街全体が青!っていうのがよく分かるかと思います。

若干食欲が減退しそうですが、
(レストランの内装は青くなかったです)
もう住んでしまいたくてたまりませんでした笑

また、モロッコは猫が多いのですが、
例に漏れずこのシャウエンにもいて…

こんな幻想的な感じに。

山沿いにあるので、階段が多くて大変ですが、
疲れを感じさせないくらい、街を回るのが楽しいところでした。

実は、青いだけでなくて、

こんな感じで、屋根や2階部分がオレンジに塗られているものもあります。
これも文化的な意味があるそうです。

最近注目されつつあるものの、
もともと観光地ではなく、アクセスもあまり良くないのですが、
おみやげ屋さんも数多くあり、
職人さんがその場で作って売っているものもあるので、
そういった買い物も楽しめます。




こんな街で暮らしていると、美的センスも磨かれるのか、
上手く青色を生かした外装、内装のお店が目立ちます。




実は今回、個人的にシャウエンを訪れるにあたって、
くだらない企画を実行しています。

それは、全身青い服で固めてシャウエンに行くことです。
帽子、マフラー、Tシャツ、パーカー、ジーンズ、靴下、靴、リュック、更には時計まで、
全部青で行きました笑
風景に溶け込もう作戦です笑
実は、このブログのプロフィールの欄の写真は、随分前からその時の写真です。



結果、他の観光客から写真を撮ってもいいかと聞かれたり、
街の子供達の人気ものになったり…

完全な自己満企画で、同行した友人には迷惑をかけましたが、
めちゃくちゃ楽しかったです笑

というわけで、世界で一番訪れたかった街、
シャウエンの旅は、大満喫して終われ、
またいつか訪れたい街に変わりました。

そんな感じで、1週間を超える長旅は終わり、
エッセイを書く日々へと戻るのでした…