2014/03/30

Term2を振り返って

今日(3月30日)からサマータイムが始まりました。
急に1時間も日が長くなったので何だか不思議な感じがします。


3月21日をもって、SOASのTerm2(2学期)が終わってしまいました。
SOASはTerm1が10週間、Term2が10週間で基本的に授業は終了、
Term3は8週間位ありますが、基本的には試験のみになります。
(3学期のはじめに、総まとめ的な授業をするクラスもあります。)
簡単にまとめると、



こんな感じですかね。
Term1の間、Term2の間に、
それぞれReading Weekと呼ばれる休みもあって、
こうしてみると休んでばっかりですね笑

もっとも、それぞれの休み前後にエッセイが課されたりしますし、
春休みは実質試験の準備に追われる形になります。

今は春休みの2週目で、エッセイとの格闘も一段落したところなので、
Term2の振り返りでもしようかなと思います。

といっても、今回取っていた授業4つのうち3つは通年だったので、
Term1の時に振り返ってますが…

Term1は1週間の流れと一緒に振り返りましたが、
今回は授業ごとに。

◯Development Conditions and Experience

開発学概論的なやつでした。
Term1のときは開発がたどってきた歴史みたいなものが中心でしたが、
Term2は、もう少し各論的でした。
グローバリゼーションとか食糧問題といった開発の課題にフォーカスしたり、
国際機関、NGOといった開発に関わるアクターにフォーカスしたりと、
毎回違った角度から開発を学んだ印象があります。

他の授業と比べるとやはり基礎的で、
開発学部1年生必修ということで、生徒も1年生が多いので、
一番発言しやすいクラスでした。
「この問は、前に他のクラスでやったやつだ!」
っていう進◯ゼミ的なアハ体験もちょこちょこありました。

Term1でひと通り開発を学んだことで、
なんとなく開発に対するアカデミックの立場というか、
SOASの開発学に対するスタンスみたいなものがわかってきたのも、
発言が増えた要因かと思います。

一から開発学を始めた身分からすると、
総論を掴むのに良い授業でした。


ロンドンにも春が来ました。

◯Politics of Development

この授業は、Lectureの講師がTerm1とTerm2で変わります。
Term1はアフリカの政治と開発、
Term2はアジア(主に東アジア)と少しラテンアメリカの政治と開発について学びました。
この授業は政治学科の授業でしたが、
中身はだいぶ開発学よりだったように思います。

ざっくりとした言い方をすると、
「開発に適した政治体制、国家モデルとは?」
「アフリカと比べてなんでアジアが発展したのか?」
  (ラテンアメリカはその中間に位置してる感じ)
がテーマの授業でした。

Term1はアフリカの政治を(アジアとの対比の視点を持ちつつ)見ていきましたが、
Term2はがっつりアジア、たまにラテンアメリカといった感じでした。
印象的だったのは、日本の持ち上げられ方です。
明治維新後、特に第二次大戦以降の日本の経済成長は、
開発学において1つのモデルケースです。

恥ずかしながら、僕はこの授業を受けるまで、
この事実を、あまり意識していませんでした。
いわゆる「失われた(ウン)十年」生まれの僕にとって、
日本の高度経済成長は教科書の中の話でしたし、
なんとなく日本が"途上国"だったという認識があまりありませんでした。
ヨーロッパの長い歴史から見ると、
とりわけ日本は極東からここ100年、50年で突然伸びた国という認識なのでしょうが、
こうして開発学の中で、"開発の成功例"として
取り上げられるとはあまり思っていませんでした。

そんな気づきを与えてくれたこの授業、
日本やその他東アジア諸国が取り上げられることも多く、
数少ないアジア人であった僕は、授業でも積極的に発言できるはず…
と思っていましたが、
政治学科の学生の特徴なのか、とにかく喋る人が多く、
話が次から次へと移っていくので、
僕はほとんど発言できませんでした…

でも、最後のプレゼンで、割と手応えのある反応があったので、
それで少しは挽回できたかな…




◯Culture in Africa

一番簡単だと思っていたら、意外と難しかったのがこの授業です。
やはり抽象的な話を英語でされると理解されるのが難しい…

「結局、アフリカの文化、ものの見方、哲学なんかは、
そこの言語を理解し、その言語を通してでないと理解するのは難しい」
みたいな話を聞いたり、文献を読んだりしながら、
「そうだよなぁ、俺はこの人の言いたいこと、考え方、ものの見方を、
どこまで理解しているんだろなぁ…」
なんて考えたりもしました。

Term1は総論的な話が多く、ヨルバ文化とスワヒリ文化を学んだだけでしたが、
Term2はソマリ文化、ハウザ文化、ンデベレ文化を各論でさらにやった他、
ITの発達とアフリカ文化の変容といった、最新の研究にもふれられました。

この授業はグループプレゼンがあったのですが、
それも大変でした…
僕のグループは5人だったのですが、とにかく集まりが悪く、
いつも準備の頃はドギマギしていました。
優秀な人が多かったので、プレゼン自体は悪くないのですが、
どうしても担当パートごとにクオリティに差が出てしまっていました。


◯Issues in Development Practice

この授業のみ、半期(Term2)のみの授業でした。
授業に行って、知り合いの大学院生がいるのをみて、
初めて院生と学部生(しかも最終学年の3,4年生)が、
合同で受ける授業であることを知りました。
院生の中には、一度働いたことのある人、
更には開発のフィールドに出た経験のある人もいるので、
かなり授業はハイレベルでした。

レクチャー(講義形式の授業)では、
開発のフィールドで実際に使われる理論、ツール、フレームワークなどを、
それを提唱したり、実践したりしている方がプレゼンしてくださいました。

チュートリアル(議論中心の授業)の方は、
学部生だけだったので、少しは気が楽でした。
レクチャーの方で習ったフレームワークを、
実際にケース・スタディに当てはめてみたり、
具体例を見ながら問題点を検討したりと、
理論中心の他の授業とは雰囲気が違っていたのもあったのかもしれません。
人数が6名くらいしかいなかったこともあって、
意外と発言することが出来ました。

ただ、周りはさすが最終学年。
授業でその道の第一人者が紹介した理論やフレームワークを
ビシバシとチュートリアルでは批判していきます。
こっちでだいぶ批判的思考を身につけられるよう気をつけていますが、
まだまだだなぁと実感させられました。
しかし、最後の方は、だいぶ自分の意見に対しても、
聞く耳を持ってもらえるようになってきた感触があったのは良かったです。


というわけで、4授業すべて振り返りました。
いやー本当にあっという間でしたね。

得られたこととか、考えたこととか、
後悔とか反省とか、色々あるにはありますが、
まぁまた今度時期を見て書きたいと思います。

春休みは、残っているエッセイ2つ、
そして約一ヶ月後に控えた試験に向けての準備に忙しくなりそうです。

SOASは基本的にこのTerm3にすべての授業の試験が集中していて、
僕の場合、評価のほとんどはそこで決まります。
せっかくなら良い評価を取って返りたいのでしっかり勉強したいと思います。


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